1990年代のエロ漫画(成年誌) | |||||||
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初期 | |||||||
■うたたねひろゆき 蘭宮涼 龍炎狼牙 | |||||||
この時期を代表する作家にうたたねひろゆきがいるんですが、彼は同人界で有名な人だったらしく、成年コミックは2冊しか出してないにも関わらず、やけにスター扱いを受けていたのを良く覚えてます。 1994年に出た2冊目の「誘惑」は約130ページ(内カラー50ページ超)という薄い大判の本なんですが、何と定価1800円。当時、その繊細な描線は衝撃的でしたが…今読むにはエロが薄すぎる。 また、うたたねひろゆきと後に結婚する蘭宮涼や、龍炎狼牙あたりも当時のアニメ絵で人気があったんですが、こちらもエロは薄かった。「ルナジェニック・ドール」なんか好きでしたけどね。 | ダウンロード版 | ||||||
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■和田エリカ 塔山森 SABE まみやこまし 智沢渚優 長谷川裕一 | |||||||
80年代・ロリコン漫画ブーム期に活躍した作家の多くが、一般に転向したりムチムチ系の作画にシフトする中…生き残ったロリータ系作家の中で抜きんでた魅力を持っていたのが、和田エリカでした。 彼(彼女?)の代表作「アリスのお茶会」シリーズは現在でもオカズとして通用するレベルの作品なんですが、これは2巻が最もエロくて、現在は軽くプレミアがついてます。ただ、陵辱色が強めなのが残念。 また、忘れてならないのが塔山森(森山塔)。この時期にも成年向け単行本を2冊残してますが、「お姫さまといろいろ」に収録されている「るすばん」シリーズは森山塔時代も含めて私は一番好きですね。 他では、2009年に逝去したSABEの「初体験白書」も、ストーリー性の強い短編集で、当時は新鮮だった。今読むとエロはかなり薄いですが、後の田中ユタカのような純愛系エロ漫画の先駆けだったと思う。 SABEはこの後、ギャグ色が強くなりすぎて全くエロくなくなるんですが、個性的な作風で一般誌でも活躍。あとは、後に一般誌で活躍するまみやこまし(西川秀明)や、智沢渚優あたりがめぼしいところかな。 SF作家・長谷川祐一のエロ系作品「童羅」が出たのも、この頃。特に99年に加筆・復刻された「堕天使伝 童羅」はかなりのプレミアが付いてましたが、現在は電子書籍化されてます。 | ダウンロード版 | ||||||
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■天王寺きつね このどんと 昆童虫 がぁさん 真弓大介 佐藤丸美 | |||||||
その他、90年代初期の非ロリ系では、後に一般誌に進出する天王寺きつね(天王寺動物園・天王寺水族館)「Rape+2πr」が長編モノとして比較的有名ですが…エロくはない。 昆童虫は、虫と妖精とのSEXばかり描く謎すぎる作家でしたが、絵は抜群に上手かった。別名義で普通の作品描いたりしてないかなぁと思うんですが、調べても出てこないんで、たぶん真性のマニアだったのか。 この時期くらいから作画の幅が増えたというか、作家毎の個性が明確になり出すんですけど、言及したくなる作家ってなかなかいません。絵的にはがぁさんなんか個性的で好きなんですけどね。 | ダウンロード版 | ||||||
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中期 | |||||||
■花見沢Q太郎 ぢたま某 | |||||||
90年代も中頃に入ると、萌え系の作家が台頭するようになるんですが、その筆頭として猛威を振るったのが花見沢Q太郎。一般含め、当時、私が最もハマった作家の1人で、全作品買い漁りました。 構図といい、表情といい、初単行本「月家の一族」からずば抜けたセンスを見せつけてましたが、成年向けでの最高傑作は「スイカと海と太陽と」。短編集も含めて、とにかく売れてました。 そしてもう1人、萌え系で人気を分け合っていたのがぢたま某。96年に出た「聖なる行水」は、放尿モノとして今もって不動の地位を築いている傑作ですが、エロ目的なら「気分2」の方が上かな。 2人とも今は青年誌に進出し、人気作家となってますが…後述する田中ユタカと合わせ、この3人がエロ漫画界最後のスターという感じがする。 別にエロ漫画に限ったことじゃないですが、今はあらゆるコンテンツ産業が飽和・熟成しきっていて、同世代の中で「突出する」ということが、ほぼ不可能に近くなってる。 それは全体的なレベルが上がってるということでもあるんだけど…この倦怠感はどうしようもない。もう、こういう作家は出てこないかもしれないなぁ。 | ダウンロード版 | ||||||
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■カズマ・G-VERSION | |||||||
他の萌え系作品だと、カズマ・G-VERSION「エルフの若奥様」も人気が高く、OVA化もされてました。今買うなら、全3巻をまとめて未掲載分を追加した「DELUXE版」がオススメ。 内容は珍しい異世界ファンタジー物で、種族の違いにより(つまりエルフのあそこが小さすぎて)、セックスできない新婚夫婦・ケンジとミルファの2人が、何とか挿入するために冒険したり試行錯誤する…という話。 ただ、序盤は1話完結でエロシーンの頻度も多かったんですが、途中から何だか風呂敷を広げだして、グダグダに…結局、打ち切りかどうかは分かりませんが、未完のまま連載は終了してしまいました。 | |||||||
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■陽気婢 魔訶不思議 MEEくん まついもとき やまと将臣 | |||||||
あと陽気婢も人気があったんですが、出世作である「えっちーず」はあんまりエロくないので、今読むなら「PSI遊紀」あたりを。他では、魔訶不思議「特上!親娘丼」も好きでした。 MEEくんは青年向けに描かれた「小鉄の大冒険」の方が有名でしょうが、成年コミックでの代表作は「ひろみちゃん奮戦記」。個性的な作画で、90年代ではかなり好きな作品です。 全4巻で、2巻までは成年マーク付きなのが信じられないほどエロが少ないんですが…3巻以降、ひろみちゃんが彼氏と結ばれてからのラブラブエッチは、それまで焦らされてたのも手伝って、なかなかの破壊力。 一般誌で有名になったまついもとき(瀬口たかひろ)や、ロリ系のりえちゃん14歳、たまのぼるも印象に残ってるし、浅井裕(あさいもとゆき)も思い出深い作家ですが…この辺はちょっとオススメしづらいかな。 管理人の記憶で最も古い萌え系作品というと、80年代後半に連載開始された高田裕三「3×3EYES」や、藤島康介「ああっ女神さまっ」なんですが、ジャンル的に確立したのはこの頃からだったと思う。 ラノベでもあかほりさとるが「爆れつハンター」や「セイバーマリオネットJ」を書いてた時期で、ドキドキしながら読んでましたね。懐かしい時代です。 |
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■相沢早苗 完顔阿骨打 あらなが輝 飛龍乱 玉置勉強 町野変丸 | |||||||
この時期、非萌え系では特にオススメしたい作品は見当たらないんですが…人気があった作家でいうと、まず相沢早苗。今で言う如月群真くらいのポジションにはいた気がします。 他、OVA化もされてた完顔阿骨打やあらなが輝、近親モノを得意としていた飛龍乱あたりも人気でしたが、どうも印象が薄い。 逆に玉置勉強は印象には残ってるんですが、内容がカルト的というか…とにかく暗い話が多くて抜けなかったのをよく覚えてます。 また、町野変丸もそんな感じの作家でしたね。個人的には成年漫画史上、屈指の画力の持ち主だと思うんですが、内容が変態過ぎて全く抜けなかった。パロディ作品「ヌルえもん」で有名。 ちなみに、平野耕太とあずまきよひこ(序ノ口譲二)が成年誌で活動していた時期でもあり、特に平野耕太の「コヨーテ」「拝テンション」にはかなりの高額プレミアが付いてます。 まあ、これは一般で人気が出たからプレミアが付いてるパターンで…特にエロいとか、内容に優れてるわけじゃありません。あずまきよひこの「淫魔の乱舞」は安いんで、興味があるなら読んでみても良いかも。 | ダウンロード版 | ||||||
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後期 | |||||||
■田中ユタカ さのたかよし 後藤羽矢子 克・亜樹 | |||||||
後期に入ると、元々成年誌で活躍していた田中ユタカが、現在は休刊してしまった竹書房の雑誌「ドキッ!」で大活躍し、純愛系エロ漫画家としての地位を不動のものとします。 これは、いわゆる非成年系エロ漫画(ソフトエッチコミック)の走りだったんですが、ストーリー性を重視した内容と、成年マークがない買いやすさもあって、当時、オカズを求める中高生に絶大な支持を受けてました。 出世作はOVA化もされた「初夜」ですが、エロ漫画家としてのピークは2000年代初期の「しあわせエッチ」あたり。雄出版から出された成年誌時代の傑作集「純愛」もオススメです。 他ではさのたかよしと後藤羽矢子も好きでした。すでに「ふたりエッチ」を連載していた克・亜樹の「ハーレム革命」も売れてましたが、寝取り寝取られのドロドロ展開が苦手でしたね。 他の同系統の雑誌としては、少年画報社「ヤングコミック」や、最近休刊した双葉社「メンズヤング」、実業之日本社「コミックキャンドール」などもありましたが、やはりこの時期は竹書房が目立ってた印象。 あの単行本の表紙裏に中身を数コマ載せるデザインは見事だったなぁ。当時は高校生でネット環境もなく、店頭でジャケ買いするしかない状況なので、あれで相当購買意欲を刺激されました。 |
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■町田ひらく 魔訶不思議 ペイントロボ 師走の翁 あらきあきら 有馬啓太郎 | |||||||
前述した以外のロリ系作家だと、この時期では町田ひらくが最も有名でしょうか。叙情的でリアリティ溢れる作風は一見の価値ありですが…劇画調なので、エロ目的での購入はオススメしづらい。 抜き重視で一般的に人気だったのは、魔訶不思議や陵辱系のペイントロボあたりだったと思います。非成年ですが、エロ漫画業界の裏側をネタにしたギャグ漫画、有馬啓太郎「エロ漫王」も好きでした。 師走の翁もすでに頭角を現してる。猫玄も割と長編物を描いてたりして、人気的にはこの辺がピークだった感じ。あらきあきらも好きだった記憶があるんですが、今読み返すとまったくエロくなかった。 |
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■ぐれいす ゼロの者 あまのよーき 尾崎未来 うさみ優 大暮維人 | |||||||
90年代末期。萌え系やロリ系以外で、私が一番お世話になっていたのはぐれいすだったと思う。作者の描く、このむっちりとした身体のいやらしさは、当時の他のエロ漫画と比較しても頭一つ抜けてる感じでした。 デビュー直後でまだデジタル作画でなかった頃のゼロの者や、アニメ系のあまのよーき、少女漫画チックな作画が魅力的な尾崎未来、うさみ優あたりも人気がありました。 ちなみに、一般で活躍する大暮維人も成年コミックを出してますが、これはまったくエロくないので注意。同時期に「天上天下」がすでに連載開始していた関係で、かなり売れてはいたみたいですが。 |
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当時の雑誌 | |||||||
漫画エロトピア 1990年7月号 表紙:遊人 | |||||||
アクションHiP 創刊号 (漫画エロトピア 1992年8月27日増刊号) 表紙:MEE | |||||||
COMIC快楽天 創刊号 (漫画エロトピア 1994年9月8日増刊号) 表紙:村田蓮爾 | |||||||
当時の広告 | |||||||
■竹書房(ドキッ!・ナマイキッ!・ビタマン) | |||||||
■ワニマガジン(快楽天・ヤングHIP) | |||||||
■フランス書院(コミックパピポ) | |||||||
■メディアックス(コミックライズ) | |||||||
■司書房(コミックドルフィン・コミックラッツ) | |||||||
2012年07月10日|エロ回顧録
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