1980年代のエロ漫画(青年誌)

1980年代のエロ漫画(青年誌)

 スケベな漫画だけは描きたくないと思っていた私に、或る日私の漫画の師である本宮ひろ志先生が言った。「スケベは売れる。スケベをやれっ」と……。
 この甘い言葉にうっかり乗ってしまった私は今”変態””色情狂””異常性欲者”と他人から呼ばれている。……がしかし「BE FREE 廚惑笋譴貿笋譟2巻まで出してもらえたことは本当にめでたい事じゃ。これもスケ……いや本宮先生のお蔭です。有難や有難や。

江川達也「BE FREE!」2巻まえがきより
初期

■永井豪

 80年前後は週刊ヤング誌の創刊期であり、この頃から青年誌におけるエロスは飛躍的に向上することになります。その先陣を切ったのは、やはりこの人。当時、少年誌で天下を取っていた永井豪でありました。

 79年の週刊ヤングジャンプ創刊号から連載された「花平バズーカ」を始めとして、スコラで連載された「バラバンバ」あたりが有名どころなんですが…今読むにはちょっと厳しいかなぁ。

 ただ、少年誌と変わらない絵柄で描かれるSEX描写には、何とも言えない背徳感がありますね。作者に関してはやはり、70年代の少年漫画を優先して読むべきだと思いますが、機会があれば是非。

「花平バズーカ」永井豪・小池一夫

永井豪・小池一夫
「花平バズーカ」より

永井豪
「バラバンバ」より

永井豪
「バラバンバ」より

■池沢さとし ジョージ秋山 吾妻ひでお

 他、70年代初期には永井豪と共に週刊少年ジャンプのエロ担当だった池沢さとしも、この時期に青年誌でエロチックな作品を残してます。週刊プレイボーイ連載の「シャッターシャワー」がそれ。

 また、週刊漫画ゴラクで連載された実妹モノで、日活ロマンポルノで映画化もされたジョージ秋山ピンクのカーテン」も有名かな。オッサン向けだし巻数が多いのでオススメしないけど、肉弾的な裸体描写は秀逸。

 80年からプレイコミックで連載され、吾妻ひでおの最高傑作としてよく取り沙汰される「スクラップ学園」も読んでみましたが、この辺はもう完全にギャグ漫画ですね。全然エロくない。

「シャッターシャワー」池沢さとし

池沢さとし
「シャッターシャワー」より

ジョージ秋山
「ピンクのカーテン」より

吾妻ひでお
「スクラップ学園」より
中期

■弓月光

 弓月光みんなあげちゃう」は超大金持ちのヒロインとのどたばたラブコメディで、話はそこそこ面白いんですが、ヒロインがあけすけすぎて、エッチシーンで興奮できないのが残念でした。週刊ヤングジャンプ連載。

 丁度ロリコン漫画ブームの時代でもあり、青年誌エロ漫画史上屈指のロリ度を誇るキャラ、ミスティ・アンが登場したりもします(↓画像2枚目)。愛蔵版等では彼女のSEXシーンはカットされてるらしい。

 個人的には、作者の最エロ作品は89年の「シンデレラ・エクスプレス」という気がしますが、これも2巻以降の展開はイマイチ。現代ではあり得ない露出度の表紙はちょっと見物ですが。

「みんなあげちゃう」弓月光
ダウンロード版

弓月光
「みんなあげちゃう」より

弓月光
「みんなあげちゃう」より

弓月光
「シンデレラ・エクスプレス」より

■江川達也 みやわき心太郎 フルヤヒロム

 90年代に大活躍することになる江川達也のデビュー作「BE FREE!」がモーニングで連載されたのもこの頃だけど、勢いだけで中身はかなり荒削りな上、エロも薄いのでオススメはできない。

 みやわき心太郎ザ・レイプマン」は伊集院光のラジオで何度かネタにされたのが印象に残っていたので、読んでみたんですが…これがちょっと面白かった。当時はOVAや実写版が出るほどの人気だったらしい。

 さいとう・たかをチックな劇画調作品なので、もちろんエロさは感じないんですが、人々の悩みをレイプで解決する「レイプ稼業」という設定が実にシュール。読み物として、普通によく出来てます。

 原作者の「愛崎けい子」は、女性読者からの批判をかわすために作られた架空の人物だったそうだが、その甲斐もなく、結局は女性団体等により休載に追い込まれた。作者は2010年に永眠。

 また、著作権について熱い文章を残しており、現在このサイトで公開されてるので、一読してみるのも面白いと思います。

 他だと、ビジネスジャンプで連載していたフルヤヒロム(弘夢)あたりも、やはりエロさはイマイチなんですが、当時としてはなかなかの画力とB級感溢れる内容で印象に残った。

「BE FREE!」江川達也
ダウンロード版
「ザ・レイプマン」みやわき心太郎・愛崎けい子
ダウンロード版

江川達也
「BE FREE!」より

みやわき心太郎
「ザ・レイプマン」より

フルヤヒロム
「もんもんアカデミー」より
後期

■遊人

 80年代末期…例の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件をきっかけとした有害コミック騒動が持ち上がり、成年マークが誕生するなど、一般誌でのエロ表現が大きく規制された激動の時代です。

 当時、少年誌の上村純子いけない!ルナ先生」と共に、最もその槍玉に挙げられたのが、週刊ヤングサンデーに連載されていた遊人ANGEL」でした。この2作は成年誌も含めた80年代の最エロ作品だと思う。

 ただ…有害図書指定を受けたことで、連載が一時中断したり、単行本が絶版になるなどしており、そうした背景がある為か、ストーリーの迷走ぶりが激しく、特にラストの展開はかなり唐突。

 なので、物語としては評価しづらいんですが、時代を代表する作品であることは間違いない。今の若い人から見て、青年誌エロ漫画が実用に耐えるようになるのは、この辺からではないかと思う。

 絵的には内山亜紀の流れだと思いますが、ヒロインのキャラとかまつもと泉きまぐれオレンジロード」の影響も大。リアルタイムで読んでない私から見ても、凄まじいインパクトの作画です。

 2006年頃から週刊漫画ゴラクで続編も連載されましたが、絵柄はかなり変わってしまってます。他、特にオススメはしませんが、この時期ではリイドコミックで連載され、OVA化もされた「校内写生」も有名。

「元祖!!ANGEL完全版」遊人
ダウンロード版

「校内写生」遊人
ダウンロード版

遊人
「ANGEL」より

遊人
「ANGEL」より

遊人
「校内写生」より

■みやすのんき

 みやすのんき(ひろもりしのぶ)は成年向けロリコン漫画誌でデビューし、少年誌でも活躍した80年代を代表するエロ漫画家ですが…その最高傑作はビッグコミックスピリッツで連載された「冒険してもいい頃」だと思う。

 AV業界を舞台にした怒濤の超展開と、作者全盛期のエロスが融合した名作で、特に当時最高峰の美少女作画は必見。話やキャラに関しては遊人ANGEL」よりも面白かった。

 規制前のこの時代ならではというか…「スジ」とか普通に描かれてるのも驚き。作者はその後も活躍するんですが、絵柄が過度にデフォルメされて、あんまりエロくなくなってしまったのが残念でならない。

「冒険してもいい頃」みやすのんき
ダウンロード版

みやすのんき
「冒険してもいい頃」より

みやすのんき
「冒険してもいい頃」より

みやすのんき
「冒険してもいい頃」より

■山本直樹 中島史雄 亜麻木硅 雨宮淳 わたべ淳 村生ミオ 乾はるか

 みやすのんき以外にも、この時期の青年誌ではロリコン漫画誌出身の作家が多く活躍してるんですが…中でオススメしたいのは、ビッグコミックスピリッツに連載された山本直樹(森山塔)極めてかもしだ」。

 学園を舞台にしたスラップスティック・コメディの名作で、時折差し込まれるエッチシーンの濃厚さは成年誌顔負け。かもしだ君のキャラも強烈だし、ラストの紫川の捨て台詞がまた格好良かった。

 他、中島史雄あ・こ・が・れ」や、後に成年マーク付きで復刻された亜麻木硅いきなりっ!CAN2」、寝取られ系の雨宮淳ぷっつんメイクLOVE」あたりが同じくロリコン漫画誌出身組でめぼしいところ。

 あと、特筆するとしたら、ヤングジャンプで連載されたわたべ淳レモンエンジェル」くらいかな。これはエッチに興味津々な女子高生3人組の青春をポップに描いたラブコメ作品なんですが…。

 正直、話は長くて単調だしエロも前述の作家に比べればかなり薄い。なので、全然オススメってわけではないんだけど、丸みを帯びた独特の絵柄が何か暖かみがあって好きなんですよね。

 少年誌出身の村生ミオや、プレイコミックでおっさんに人気を博していた乾はるかなどもいますが、この辺は今読むには微妙かな。

「極めてかもしだ」山本直樹
ダウンロード版
「レモンエンジェル」わたべ淳
ダウンロード版

山本直樹
「極めてかもしだ」より

中島史雄
「あ・こ・が・れ」より

亜麻木硅
「いきなりっ!CAN2」より

雨宮淳
「ぷっつんメイクLOVE」より

わたべ淳
「レモンエンジェル」より

乾はるか
「お元気クリニック」より
当時の広告

■リイド社(リイドコミック)

■小学館(ヤングサンデー)

■集英社(ヤングジャンプ、ベアーズクラブ)

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2012年09月25日|エロ漫画回顧録

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