1990年代のエロ漫画(青年誌)

1990年代のエロ漫画(青年誌)

 でも……でも私、恐ろしかったんです。私も本物の女王様のつもりでした。だけど、あなたは本物以上のドレイでした。このままだと仕事を超えて、あなたを殺してしまうことになると思ったんです。本当に怖かったんです。
 止まらない自分が恐ろしかった。そしてそれを全部、受け入れるあなたがもっと恐ろしかったんです。

山本直樹「フラグメンツ機彈録「夕方のおともだち」より
初期

■山本直樹(森山塔・塔山森)

 80年代・ロリコン漫画誌で活躍した作家の中で、一番の出世頭といえば山本直樹でしょう。決して抜きに適した作風ではありませんが、エロ関係なく、漫画好きなら必ず通っておくべき作家の一人。

 当初からエロ漫画家と呼ぶにはあまりにセンス・オブ・ワンダーに溢れてましたが、この時期に才能が爆発した感じ。中でも91年の短編集「BLUE」は、東京都から有害コミック指定を受けたいわくつきです。

 個人的な最高傑作は中編集「フラグメンツ」かな。長編の「ありがとう」も素晴らしい。いちはやく取り入れたデジタル作画による、細い均一な線も作風にマッチして魅力的です。

「BLUE」山本直樹
ダウンロード版

山本直樹
「BLUE」より

山本直樹
「学校」より

山本直樹
「フラグメンツ機廚茲

■奥浩哉 こしばてつや MEEくん

 この時期は有害コミック騒動の煽りを受けてか、特にヤング向け青年誌にはめぼしいエロ漫画があまりない。強いて挙げるなら「GANTS」の奥浩哉が同性愛をテーマにした作品を描いてたくらい。

 初期に描かれたホモ編「変[HEN]」と中期に描かれたレズ編「HEN」があり、両作ともエロは非常に薄かったですが、後の美少女作画に与えた影響は大きいと思う。特におっぱい表現に定評がある作者の原点。

 何故か、成年コミックマーク第1号となったエロギャグ作品・こしばてつやIKENAI!いんびテーション」や、未完のバトル物・MEEくん小鉄の大冒険」あたりも記憶に残ってますが…やはりエロが薄すぎる。

「変[HEN]」奥浩哉

奥浩哉
「HEN」より

こしばてつや
「IKENAI!いんびテーション」

MEEくん
「小鉄の大冒険」より

■弓月光 村生ミオ 小谷憲一

 70年代から活躍する弓月光が、ビジネスジャンプで「甘い生活」の連載を開始したのも、この頃。主人公の設定上、セックス描写がないのは残念ですが、卓越した画力と安定したストーリーは流石ベテランの風格。

 基本的には下着メーカーを舞台にしたラブコメなんですが、サクセスストーリー風味もあり…オッサン向けなので若い人には物足りないでしょうが、序盤くらいは一読しても良いかと思います。

 また、同じく少年誌出身で、最終的にオッサン向け青年誌に落ち着いた作家として、村生ミオ小谷憲一などもいます。特に村生ミオバージン・ママ」はヒロインのムッチリした体つきが素晴らしかったですね。

「甘い生活」弓月光
ダウンロード版

弓月光
「甘い生活」より

村生ミオ
「バージン・ママ」より

小谷憲一
「17ans」より
中期

■江川達也

 90年代、青年誌エロ漫画において天下を取っていたのは間違いなく江川達也だと思いますが、何本も大ヒットを飛ばしながら、ここまで評価されない人も珍しい。作画はともかく、話が勢いに任せすぎというか…。

 代表作「東京大学物語」は巻数が多いんですが、6巻の英里とのSEXシーンは、当時の中高生で知らない者はいないというレベルなので、とりあえずそこまでは読むべきかな。あと18・28・33・34巻がエロ多め。

 同時期に描かれた「GOLDEN BOY」も、短くまとまっててオススメです。その後、作者は売れっ子になって勘違いしたのか、政治色の強い作品を描いたりタレント活動したり…おかしな方向に進んでしまったのが残念。

「東京大学物語」江川達也
ダウンロード版

江川達也
「東京大学物語」より

江川達也
「東京大学物語」より

江川達也
「GOLDEN BOY」より

■遊人

 80年代後半に「ANGEL」で天下を取った遊人は、その作品で有害コミック騒動の矢面に立たされた影響か、しばらく過激度を抑えた作品を描いてましたが、どれもパッとせず…。

 そんな彼が復活を果たしたのが「桜通信」でした。正直、話は面白くないんですが、ヒロインの麗が魅力的で、オカズとしてだけなら当時、江川達也より人気があったんじゃないかと思う。

 その後、作者は2000年代にもいろいろ描いてますが、このあたりは物語的にさらに酷く、徐々に絵柄も崩れ、エロ度は薄れていき…ひっそりとヤング誌から姿を消しました。

「桜通信」遊人
ダウンロード版

遊人
「桜通信」より

遊人
「桜通信」より

遊人
「桜通信」より

■柿本ケンジロウ 新谷かおる サガノヘルマー 岡田和人 唯登詩樹 有馬一郎

 この時期は上記の2人が突出してて、他の作家は印象が薄いんですが…売れてたイメージがあるのは、ヤンジャンの柿本ケンジロウふたり暮らし」。コメディに寄り過ぎてて、全然エロくなかったですけど。

 なので、私が好きだったのはヤングアニマルのSFアンドロイド物・新谷かおるぶっとび!!CPU」の方でした。全3巻と買いやすいし、絵的にはともかく、シチュエーション的にそそられるものがあります。

 他、後に成年誌に移行するサガノヘルマーBLACK BRAIN」も、エログロ系SF作品としてカルトな人気を誇りました。岡田和人は話が暗いし、唯登詩樹有馬一郎は画力の割にエロくないのが残念。

「ふたり暮らし」柿本ケンジロウ
ダウンロード版

柿本ケンジロウ
「ふたり暮らし」より

新谷かおる
「ぶっとび!!CPU」より

サガノヘルマー
「BLACK BRAIN」より

岡田和人
「教科書にないッ!」より

唯登詩樹
「KIRARA」より

有馬一郎
「さゆき」より
後期

■花見沢Q太郎

 当時、成年誌で人気の絶頂にいた花見沢Q太郎が、青年誌であるヤングキングに進出したのも、この頃。96年の「ちまちまはいすくーる」を皮切りに、1巻完結の佳作を連発してました。

 特徴的なふにゃふにゃした柔らかい作画、魅力的な貧乳ヒロイン、興奮をかき立てるシチュエーション…全てが完璧で、エロ的にはこの頃が作者のピークだと思う。私の中では90年代最高のエロ漫画家です。

 同時期では、他に「痛快すずらん通り」「HoneyBlue」もオススメ。中で、私がオカズとして1番使ってたのは「痛快すずらん通り」だったかな。エッチシーンは1番少ないんだけど、終盤の騎乗位が素晴らしかった。

「ちまちまはいすくーる」花見沢Q太郎
ダウンロード版

花見沢Q太郎
「ちまちまはいすくーる」より

花見沢Q太郎
「痛快すずらん通り」より

花見沢Q太郎
「HoneyBlue」より

■克・亜樹

 エロ漫画としては異例の長期連載作、克・亜樹ふたりエッチ」が開始したのが97年。中高生向けエロ漫画としては、当時から非常に完成されてました。HowTo作品としては今でも優秀だと思います。

 ただ、私も高校時代に集めてましたが、この作品をオカズに使ってた記憶はあまりない。やはりエロの薄さはどうしようもありませんね。基本、優良さんとのラブラブ新婚生活を楽しむ作品かと。

 累計発行部数は何と2000万部を超えてるそうで…確かに学生でも買いやすい表紙だもんなぁ。この時期の作品としては、成年誌連載の「ハーレム革命」が短くまとまってるので、そちらもオススメかな。

「ふたりエッチ」克・亜樹
ダウンロード版

克・亜樹
「ふたりエッチ」より

克・亜樹
「ふたりエッチ」より

克・亜樹
「ふたりエッチ」より

■八神ひろき 野々村秀樹 佐野タカシ 高橋しん 榎本ナリコ 田中ユタカ

 八神ひろきG-taste」はミスターマガジンで連載された、エロ漫画というよりフェチ系グラビア写真集….ほとんど画集ですね。作者の描く超美麗なお姉さんが好みに合えば、今でも一見の価値はあるかと。

 また、同誌で連載された野々村秀樹それゆけまりんちゃん」も、後に富士見出版から成年マーク付きで復刻版が出たほどの作品。内容はイマイチだけど、復刻版の消しの薄さと高い画力は見物です。

 成年誌出身である佐野タカシの代表作「イケてる2人」が連載開始されたのもこの頃ですが、これはとにかくエッチシーンが少なすぎる。たまに見せるヒロインのツンデレっぷりが魅力的なだけに残念。

 あと、この時期は95年に放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の影響か、暗い話にSEXを絡めたような話が流行りましたね。

 高橋しん最終兵器彼女」、榎本ナリコセンチメントの季節」、田中ユタカ愛人[AI-REN]」あたりが、丁度そんな感じでしたが…この辺はさすがにエロ漫画とは呼べないか。中高生なら抜けるかなって感じ。

 ちなみにエヴァといえば「失楽園」ていう公式同人誌?みたいなエロありのアンソロジー本が出版されたりして、当時驚いた覚えがあります(脱衣麻雀までありました)。まあ、大してエロくも面白くもなかったですけど。

「G-taste」八神ひろき
ダウンロード版
「愛人[AI-REN]」田中ユタカ
ダウンロード版

八神ひろき
「G-taste」より

野々村秀樹
「それゆけまりんちゃん」より

佐野タカシ
「イケてる2人」より

高橋しん
「最終兵器彼女」より

榎本ナリコ
「センチメントの季節」より

田中ユタカ
「愛人AI-REN」より
当時の広告

■ワニマガジン(ヤングHip)

■白泉社(ヤングアニマル)

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2012年11月09日|エロ漫画回顧録

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