◎「もっちゃん」そうま竜也

 表題作である「もっちゃん」は、2005年から2009年にかけてCOMIC LO誌上でめちゃめちゃ散発的に連載されてた作品で、私もあまり記憶になかったんですが…こうして改めて見ると、実にエロい。

 何というか、古き良きエロ漫画の画風そのままに、現代の水準までエロ度を引き上げたような…魔訶不思議あたりに通じる魅力を感じます。レトロといえばそれまでですが、今の若手には出せないエロスがここにある。

 作者は兼業作家なのか、最近はほとんど作品を発表してませんが、たまにでいいので描いていって欲しいですね。このむっちりした身体つきが素晴らしい。もっちゃん可愛すぎます。
「もっちゃん」そうま竜也

○「おひさまの匂いのする少女。」佐々原憂樹

 タオル付き限定版と同時発売。そんなに引きが強い作家になっていたとは…うーん、確かに絵は上手い。とてつもなく上手いと思います。前作「しゃるうぃーげーむ?」から、またさらに上達してる。

 ただその、イラストレーターが描いた漫画みたいというか。画力にこだわるあまりに漫画として何かが欠落しているような、あの感じ。どうも最近の作家はデジタルに振り回されすぎてる印象がある。

 何だか、最近はこんなことばっかり言ってるような気もしますが。あまりにCGを多用されると、カラー原稿をグレースケールに落としたような、ひどく味気ない感じに映る。肌質が悪い意味でツルツルしてて、ロボットみたい。

 色もない、音声もない、動きもない。そんな漫画が映画やアニメより魅力的に映るのは、ひとえに脳内で理想的に補正するからじゃないですか。小説なんて絵すらないわけで。

 その本来、脳に任せればいいところまで手を出すから、おかしなことになる。「GANTZ」ほど突き抜ければ、また話は別なんでしょうが…私はやっぱり脳内補完を計算に入れて物が作れる人こそ、一流だと思いたい。
「おひさまの匂いのする少女。」佐々原憂樹
6月 20102009200820072006

☆☆「すくぅ〜るメイト2」イリュージョン

 最近、PC環境を一新したんで、内容にはあまり期待せず、腕試しのつもりで購入してみましたが…「リアル彼女」に比べるとかなり良くなってる。特に操作性やカメラの切り替えなど、システム周りが大分使いやすい印象。

 ちなみにスペックはCPU「Celeron E3300」、ビデオカード「HD5450」、メモリ2GB。影入れるとキツイけど、「ノーマル+画面をぼかす」くらいなら、そこそこ動いてくれます。メーカーの説明にあるように、アンチエイリアスを有効にするとかなり綺麗になりますね。

 キャラのモデリングを使い回すためだけに考えられたような設定・ストーリーは最初どうかと思ったけど、その分、Hモーションが充実してたんで、これはこれでアリなのかも。モーションは歴代でも最高にエロかったです。

 ただ…やっぱり私はコスチュームとか髪型とかのキャラメイキングが、3Dの最大の魅力だと思ってるんで、その一番大事な部分が激しく劣化してるのがどうも…。あの着せ替えが楽しいのになぁ。

 (追記)追加データでモーションがいくつか追加されたけど、これが素晴らしいので評価を二ツ星にアップ。あと、髪型がラブ○ラスのキャラまんまで笑った。これはエロい。あとは着せ替えモード追加ディスクを発売してくれたら完璧。
すくぅ〜るメイト2

○「Honey Syrup」藤ます

 今年の単行本デビュー組の中では、最注目の新人じゃないでしょうか。最近は主にメガストアで描いてる作者ですが、今作は快楽天BEASTでの作品をまとめたものになります。

 「あまみドコロ」のレビューでもちょっと書いた通り、デジタル丸出しの作風が好みの分かれるところだと思いますが、文句なしにエロい。業界で最先端の絵柄と言っていいかもしれない。

 このむっちりさ加減は、かなりの破壊力です。似た系統の絵柄は今多いけど、その中では頭一つ抜けてる印象。私の好みではないですが、デジタル色の強い作画に抵抗がなければ、オススメです。
「Honey Syrup」藤ます
サンプル画像
5月 20102009200820072006

◎「霧谷伯爵家の六姉妹」アトリエかぐや

 CG160枚以上、Hシーン80を超えるHBチーム史上最大規模のADV…ということで、抜きゲーとしてはかなりのボリュームでした。コストパフォーマンス高し。

 無駄な日常シーンがだらだら続く最近の作品と違って、テキストもほどよいテンポで、「ナースにおまかせ」や「瀬里奈」といった、私が一番好きだった頃のかぐやを少し思い出しました。

 ただ…学生時代ならかなり抜けたとは思うんですけど、やっぱり「そつがなさすぎる」というか、テキストに力がないというか…。とにかく「これは」と思うシーンがない。「おっ」と思う文章が一つもない。

 それなりに盛り上がる設定・ギミックを用意しながら、シナリオがあっさりしすぎててエロを盛り上げることに寄与していない。

 そういう意味では「リアル妹〜」の方がはるかにマシだった。おるごぅるなんかはちょっとした台詞一つで勃たせるセンスが抜群にある。ああいうライターが今、見当たらないんだよなぁ…。

◎「年刊中年チャンプ 合併号」中年

 著者二冊目の単行本。作者は往年の花見沢Q太郎を思わせる個性的な作風で、ラブラブな話を描かせたら、今ピカイチですね。特に「田舎に泊まろう!」「おまえにチェックアウト」「うさぎとくま」の三作は必見。

 でもまあ、エロは…ちょっと薄いかなぁ。すごい好きな作風なんですけど、今の業界の水準からいくと、うーん…興奮はするんだけど、フィニッシュには使いづらい部分はあるかもしれない。でも好き。

 あとがきによると、作者はまた休筆するそうです。最近、ポプリクラブに何作か掲載されてたから、てっきり病気は良くなったのかと思ってたんですが…無理せずしっかり治して、また帰ってきて欲しい。
「年刊中年チャンプ 合併号」中年

○「リアル妹がいる大泉くんのばあい」Alcotハニカム

 三ツ星作品「うちの妹のばあい 純愛版」「幼なじみな彼女」のおるごぅる&風見春樹のタッグがこんなところで復活していたとは。危なく一生気づかないところでした。

 今作は単独ライター、しかもおるごぅる企画の「妹もの」ということで、イージーオー時代の再来かと期待しまくり…だったんですが、Hシーンが少なすぎる。ヒロイン3人で回想数7とか、いくらミドルプライスでもありえない。

 シナリオは短いながら相変わらずのおるごぅる節で、「うち妹」あたりをやっているとにやりとするシーンもあり、ファンには楽しめるかもですが…エロだけが、本当にがっかりでした。

 残念なことに、おるごぅる氏はすでにブログで引退を表明

 8月27日発売のSugar pot+「お嫁さん候補があらわれた! コマンドは?」か、おそらくリコッタ「ワルキューレ・ロマンツェ」が関わる最後の作品になる模様ですが、自身の企画であることを考えれば、今作が事実上の引退作品と言っていいかもしれません。

 ブログを読むといろいろ大変そうだけど、同人でも何でもいいので、いつかまた業界に戻ってきて欲しい。惜しすぎる才能だと思います。

◎「あまみドコロ」睦茸

 ホットミルクで描かれてた中編「あまみドコロ」を含む、著者2冊目、コアマガジンからは初となる単行本。「ちちこき」以来、約2年振りですね。

 管理人は、こういう最近流行のデジタル色の強い作風だと、何となく無機質な感じがしてしまうんですが、その中では睦茸や藤ますなんかはバランスが取れてて実にエロいと思う。

 …だけども、やっぱり柔らかさが足りない気もする。うーん、何なんですかね。描線はデジタルの方が圧倒的に滑らかなんですがね。二次元における「不気味の谷」みたいなもんでしょうか。

 初見では「エロい!」と思うんだけど、すぐ飽きるのはだいたいこのタイプが多い。まあ、これはほとんどの作家が当てはまっちゃいますけど。

 デジタルっていろんなことが出来るから、ついついこだわってやりすぎちゃうんじゃないかなぁ。便利なものはどんどん使えばいいと思うけど、手描きの温かさまではなくさないで欲しいものです。
「あまみドコロ」睦茸
サンプル画像
4月 20102009200820072006

☆「戦女神VERITA」エウシュリー

 いや、面白かったです。まあシリーズ作品、特に「ZERO」をプレイしていた方がより楽しめるとは思いますが、やっぱり属性とかいろいろ考えながらする戦闘は楽しいですね。

 公式サイトで前作エピソードをノベル化した「永焔の戦姫」が公開されてるんで、未プレイなら先に読んでおいた方がいいかも。相変わらずエロは薄いですけど、遊べる内容です。

 ただ、もうちょっと周回プレイがサクサクできたら言うことなかったんですが…「えっ?それが持ち越せないの?」ていうのが結構あって、ストレスが溜まることもしばしば。
戦女神VERITA

○「小中ロック2」バー・ぴぃちぴっと

 著者2冊目の単行本。期待の新人だったから、前作からもっと成長してくれるかと思ってたんだけど、あんまり変わってないかなぁ…。絵柄は好きなんだけど、フィニッシュシーンの構図がイマイチで使いづらいというか。

 作者は月刊コミックブレイドにおいて、KAKERU名義で「魔法少女プリティ☆ベル」を連載中。LOにもほぼ毎号掲載されてるし、執筆ペースが速いのは良いんだけど、個人的にはもっとペースを落としてもクオリティを高めて欲しい。

 流行の移り変わりが激しいこの業界、成長し続けられないと数年で取り残されちゃいますからね。如月群真でさえ、最近は時代遅れに見えてきたし…エロ漫画家であり続けるって大変だ。
「小中ロック2」バー・ぴぃちぴっと

○「エッチなことしよ…」もずや紫

 1月に出た作品なんで、ちょっと今さらですが…評価が高いんで買ってみたらビックリ。このエロさと女性らしいラブラブな作風は、ポスト井ノ本リカ子と言っていいかもしれない。かなり好みです。

 初単行本ということで作品に勢いがあるのもいいですね。今の時点では、まだオススメとは言い難いけど、将来が楽しみ。ゼロエクスはしかし、いつの間にやらタレントが揃ってきてるなぁ。

 尾崎未来だけじゃなく、犬星、藤崎リリック、もずや紫…。ゼロエクスじゃないけど、DISTANCEとか睦茸とか、コアマガジンに移って見違えた作家は多いし、編集の育て方が上手いんでしょうかね。
「エッチなことしよ…」もずや紫
サンプル画像
3月 20102009200820072006

☆☆「Japanese Preteen Suite」東山翔

 東山翔の最新作「Japanese Preteen Suite」が発売。収録作の中で特に注目なのは「Addiction」と「POOKA」の2作かな。この辺は完全に三ツ星クラスで、素晴らしくエロかったです。

 欲を言えばエロとストーリーの配分が、もうほんのちょっとだけエロに寄ってくれたら管理人としては理想的。でもまあ、これはこれで完成されてるんで、難しいところ。

 ただ、最後のエピソードでそれまでのヒロインが総登場するんだけど、こうして見るとキャラというか、顔の描き分けが出来てない感じはありますね。この辺が改善されたら無敵になるんじゃないでしょうか。
「Japanese Preteen Suite」東山翔

■「se・きらら」native

 Figmaシリーズでお馴染みの大手フィギュアメーカー・マックスファクトリーの制作&元はフルプライスで販売予定だったものを「無料配布」するということで、各所で話題になっていた本作。

 まあ、タダで配布してくれてるものにどうこう言うのも野暮な気がするんで、評価は付けないことにしますが…CGは綺麗だし、ボリュームは本当にフルプライスそのもの、とだけ。

 興味のある方はプレイした方が早いと思います。そもそも、この手の「萌えゲー」は最近まったくプレイしないから、良し悪しが分からなくなってきた…。現在、ニコニコ動画「虹視聴覚室」にて配布中です。
殿堂ニュース 2010/03/20号
アダルト業界のどうでもいいニュースを気が向いたときにお届け。
■トップニュース
エロ漫画家「中年」の華麗なる復活!

(ポプリクラブ2010年4月号掲載「8月15日」より)

2008年末頃、突如誌面から姿を消したエロ漫画家「中年」が、
3月1日発売のポプリクラブ4月号において堂々の復活。

初単行本「年刊中年チャンプ」を出して、これからって時だったから、
どうしたのかと心配してたんですが、作品の方も衰えておらず一安心。

あとがきによると「すみません。病気治してました。」とのこと。
本当に元気になって良かったです。


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2月 20102009200820072006

☆「チュー学生日記」岡田コウ

 岡田コウは非LO系では今、断トツで注目されてるロリ作家でしょう。顔の描き方が「苺ましまろ」っぽいと言えばいいのか、とにかく処女作「恋するパンツ」から抜群に可愛い絵柄だった。

 ただ、その絵柄がエロを薄くしてる所もあって、そこが不満だったけど、今作「チュー学生日記」では見違えるようにエロくなってて驚いた。特に女子中○生2人とのエッチを描いた中編「ぬくもりを」は秀逸。

 二ツ星にすべきか迷ったけど、まだまだ伸びしろがありそうだし、苦手な話もあったので今回は一ツ星で。発売日前に増刷が決定するなど、かなり売れてるみたいです。
「チュー学生日記」岡田コウ
サンプル画像
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